「テイルズウィーバー オフライン感謝祭2011」イベントレポート。新たな冒険の舞台「サンスルリア」が夏に登場予定
ネクソンがサービス中のMMORPG「テイルズウィーバー」のオフラインイベント「テイルズウィーバー オフライン感謝祭2011」が,本日(2011年6月4日)東京・品川インターシティーホールにて実施された。完全招待制で行われたイベントなので,行けずに残念な思いをしていたプレイヤーもいるかもしれないが,さっそくその模様をお届けしよう。
イベントが始まり,まずステージ上に登場したのは司会進行を務める“イソッチ”こと声優の磯村知美さん。続いて,本作運用チームの大辻もえぎ氏とマーケティングチームの坂下智久氏が登壇し,今後のアップデート予定が紹介された。
最初にスクリーンに表示されたのは,夏に実装が予定されている新たな冒険の舞台「サンスルリア」のワールドマップだ。サンスルリアは,地理的に他国家との交流が断絶されており,特有の文化を形成している。そのためか,基本的にサンスルリアの人々は外部の人間に対して排他的だが,交易湾岸都市「カンタパルス」を窓口にして,プレイヤーはサンスルリアに足を踏み入れることができるそうだ。
と説明があったところで,カンタパルスの街中を紹介するプレイムービーが上映された。港町というだけあって,カヌーのような船があちこちに浮かべられているのが印象的。カンタパルスに初めてくるときも,エルティボの港から船を使うことになるとのことである。
続いて紹介されたのが,サンスルリアの首都となる「サンスル」だ。白を基調として整備された街並みの中に,木々や川,噴水などが配置されており,外観はなかなか美しい。川で釣りを行うとコインを入手でき,そのコインを噴水に投げ入れればバフが得られるという要素も用意されているようだ。
サンスルもカンタパルスと同様に,街中を歩き回る紹介ムービーが上映されたのだが,大辻氏が「新しいアイテムを紹介したいと思います」というと,突然キャラクターが街中で気球に乗り込みだした。「おおっ」っと会場がザワめく中,マップはサンスルの街中から上空へと変化。大辻氏によれば,気球は装備することで空に行けるようになるアイテムなのだという。
ではこの上空マップで何ができるのかというと,まだ用途は決まっていないのに開発チームがとりあえず作ってしまったらしい。一応,競争のようなミニゲームなどが案としてあるものの,どのような形で上空マップが実装されるかは今後次第とのことで,坂下氏は「ほかにやることがあったんじゃないか」とツッコミを入れていた。
なお,サンスルリアでのストーリーは,女王メルゼベドを支持する女王派と,王権転覆を狙う反女王派による戦いを描くものとなっている。そして,それに関わるクエストが200~300ほどあり,それらをクリアしていくことでメインストーリーを追っていけるのだと坂下氏は述べていた。
街の紹介が終わると,次はサンスルリアのフィールドマップ「精霊の森」と「岩石高原」のムービーが上映された。前者はレベル200~220,後者は222~240のモンスターが登場すると発表され,会場は騒然。なかなか高難度なマップになっているようだ。
岩石高原を進むと,古代の地下都市ダンジョン「デリンセヒル」に到着。デリンセヒルは5層の一般マップとインスタンスボスマップで構成されるダンジョンで,どうやら5種類のボスが存在するようである。
スクリーンに映されたモンスター達のイラストに来場者が注目する中,「せっかくなのでラスボスまで行ってしまいましょう」と,最下層のボス部屋に突入するムービーを公開。ラスボスは,剣と銃で武装した巨大な狼型モンスターだ。このモンスターは,開発スタッフもどのぐらい強いか教えてくれないほど高レベルらしいのだが,ゲームマスター専用の超強力スキルで粉砕され,なんだかかわいそうなことになっていた。
「ちょっと変わった新しいダンジョン」として次に紹介されたのが,時の寺院という場所だ。ここでは,本作のストーリー上で過去に発生した歴史的な事件や,原作小説「ルーンの子供たち」で描かれた出来事をインスタンスダンジョンで体験できるという。
その一例として「オルリー防衛戦」「革命の花火」のプレイムービーが上映された。
オルリー防衛戦は,オルランヌの首都オルリーに移動し,アノマラド軍の攻撃を防ぐというもの。最大5人のプレイヤーで,全30回の攻撃をしのぐ。10回目と20回目の攻撃では4種類の中ボスからランダムで1種類が,30回目ではアノマラド国王が登場するという。ムービーでは中ボスとして,破城槌のような兵器が登場した
ここで,新マップやダンジョンの紹介は終了。続いて,今後実装が予定されているシステム面の要素として,レベル6のライセンススキル,新装備部位「アーティファクト」,新アイテム,そして新キャラクターとしての実装が期待されている「アナイス」の新グラフィックスなどが公開された。アナイスについては,いつ実装されるのか気になっている人も多いと思うが,今のところ年内を予定しているそうだ。
今後のアップデート情報を紹介し終えると,次のプログラムとして本作楽曲の演奏会が行われた。演奏を行うのは,ヴァイオリン担当のYuiさん,チェロ担当のMarikoさん,ピアノ担当のKeikoさんの3名によるクラシカルバンドVanilla Moodだ。演奏曲は以下のとおりで,テイルズウィーバーの楽曲だけでなく,Vanilla Moodオリジナル曲も披露してくれた。
•Second Run
•Tales are about to be weaved~And, Don't Forget? Carnival town~LAPUTA
•attack~Final Killer~Red Eyes~attack
•Reminiscence
•Your Smile
•紅唇
•Beyond
•四千年~夜明け
ちなみに今回の選曲は,本イベント参加応募者の投票で決定されたのだが,その中でもダントツで人気だったのがSecond Run,次に人気だったのがReminiscenceだったとのこと。テイルズウィーバーの音楽はもともと非常に評判が高いが,生でその演奏を聞ける数少ない機会なだけに,会場の誰もが真剣に聞き入っていた。
大きな拍手に送られて3人が舞台の袖に消えると,再びステージに磯村さん,大辻氏,坂下氏が登場し,来場者から寄せられた質問へ答えるコーナーとなった。アップデートに関するものから,ちょっとネタっぽいものまで,以下のような質問に回答していた。
質問:
アナイスの実装はいつになりますか?
大辻氏:
今年中の実装を目指して頑張っているところです。
質問:
今後どのような作品とのタイアップを予定していますか?
坂下氏:
探してはいるんですが,正直にいってしまうとまだ決まっていません。
質問:
レベル上限の解放や転生はありますか?
大辻氏:
どちらも現在は未定です。ただし,開発の方からうかがった話だと,2次覚醒みたいなのを企画しているらしいです。
坂下氏:
サンスルリア実装に合わせて検討はしたのですが,もう少し考えようということになりました。
質問:
7年間運営していて,よかったことはなんですか?
大辻氏:
7年間ユーザーのみなさんに支えられて,このゲームを運営できているのが嬉しいです。
質問:
ゲーム内イベントなどを企画するときに苦労していることはなんですか?
大辻氏:
イベントをよく企画する方に聞いたところ,難易度の調整が難しいようです。絶対倒せないつもりでモンスターを登場させたら,倒されてしまったり。それと,回数を繰り返すイベントのときは,飽きられないようにどんなギミックを入れるか考えるのが,大変だと話していましたね。
質問:
将来エピソード2が終わってしまったら,ストーリーは終了になってしまうのでしょうか? 心配で仕方ありません!
坂下氏:
3作ってるような噂を聞いたので,終わらないと思いますよ。
質問:
この仕事をやっててよかったと思うときはどのようなときですか?
大辻氏:
導入したコンテンツに対して反応が多いと嬉しいです。厳しい意見もいただきますが,それも次回に繋ぐための糧になりますので,そういった情報を送っていただけるとありがたいです。
坂下氏:
僕はこういう皆さんとお会いできる場で,皆さんに笑っていただけると嬉しいですね。
質問:
イサックは,子供のころから糸目なんですか?
大辻氏:
糸目です!
質問:
チャプターの続きはいつ実装されるのでしょうか?
大辻氏:
まだ明確な時期は決まっていませんが,企画は上がってきているので,検討している最中です。楽しみに待っていただければと思います。
質問:
越後屋さんに中の人はいますか?
坂下氏:
いません!
質問:
職場で行われている節電方法を教えてください。
大辻氏:
朝とか,明るい時間帯は外の光で仕事したり,エアコンをなるべくつけないで窓開けてたりします。
坂下氏:
本当にこんな質問があったんですか?(笑)
質問:
アイテムコンテストの開催予定は?
大辻氏:
2010年のデザコンアイテムの実装が終わったら開催されるのではないでしょうか。ただし,アイテムではなく,クラブエンブレムになるかもしれません。内容については検討中です。
質問:
普段GMの人はゲームにログインしているのですか?
大辻氏:
姿を消してログインしています。
質問:
BOT対策はどのように行っていますか?
大辻氏:
詳しくはお話できませんが,多くの場合はGMが声をかけています。たまにGMの問いかけに眠い,面倒という理由で反応してくれない方もいますので,ご協力いただけると助かります。
質問コーナーが終わると,抽選会が開催。イスピンのフィギュア,キャラクターデザイナーによる直筆原画などが当選者にプレゼントされた。賞品の中には,坂下氏のイチオシとしてゼリッピの描かれたボクサーブリーフというものもあったのだが,当選者は女性というオチが付いてしまった。
以上で全プログラムは終了し,最後に坂下氏が「7月のサンスルリアのアップデートが,テイルズウィーバーの歴史の中で一番のアップデートとなります。かなり高レベル向けの内容になっているので,今は遊んでいない友達も誘いつつ,プレイしてもらえればと思います。本日はありがとうございました!」と締め括った。
今回のイベントでは,サンスルリアを中心に盛りだくさんのアップデート情報が公開されたが,坂下氏が今までで一番というだけあって,かなりボリュームのあるアップデートになりそうだ。今現在テイルズウィーバーをプレイしている人はもちろん,最近は休止していたがやりたくなったという人も,夏の実装をお楽しみに。
「テイルズウィーバー」公式サイト
>>http://www.4gamer.net/games/006/G000648/20110604010/